2012-01-01から1年間の記事一覧

Diane Keaton "Heaven"

「ヘヴン」はDiane Keaston (ダイアン・キートン)監督によるドキュメンタリー映画で、人々が「天国」について考えていることをインタビューして再構成したものである。たとえば、「天国」とはどういうところだと思いますか」という質問に対して、自分の思っ…

Bryan Ferry "In Your Mind"

1977年にリリースされたBryan Ferry (ブライアン・フェリー)のソロアルバム。これまでのソロアルバムはカバー曲中心で、ロクシー・ミュージックとは違うコンセプトで作られていたが、このアルバムは全曲オリジナルで、ある意味ロクシーのアルバムといえなく…

Carter Burwell, Bill Condon "Gods and Monsters"

1998年に制作されたアメリカ映画で、アカデミー賞で3部門(主演男優賞・助演女優賞・優秀脚色賞)受賞を始め、多くの賞を受賞し、高い評価を得た。地味な内容と話題性の乏しさのせいか、観客の動員が見込めないだろうという理由で、日本での劇場公開は見送…

Brad Mehldau Trio "Where Do You Start?"

Brad Mehldau Trio (ブラッド・メルダウ・トリオ)の新作は8曲目の"Jam"以外はカバーで、Alice In Chains (アリス・イン・チェインズ) "Got Me Wrong", Sufjan Stevens (スーファン・スティーヴンス) "Holland", Clifford Brown (クリフォード・ブラウン) "B…

Joe Henry and Lisa Hannigan Japan Tour

Joe Henry (ジョー・ヘンリー)とLisa Hannigan (リサ・ハニガン)の来日公演の告知です。Joe Henry & Lisa Hannigan Japan tour 2012 10/08(月・祝) 横浜 THUMBS UP 10/09(火) 名古屋 CLUB QUATTRO 10/10(水) 広島 CLUB QUATTRO 10/12(金) 梅田 CLUB …

Saint Etienne "Tonight"

ここ数週間位の間、落ち着かない日々が続いています。アップサイドダウン(upside down)という表現がありますが、乱気流の中を飛んでいる旅客機が時々急降下するような感じでしょうか。帰宅前に寄り道して、tanz music records http://www.tanzmusicrecords.c…

Julia Holter "Ekstasis"

Julia Holter (ジュリア・ホルター)は生まれも育ちもロスアンゼルス(LA)で、現在もLAを拠点に活動している。2011年にギリシャの詩人エウリピデスの悲劇『ヒッポリテュス』に触発されたファーストアルバム、 "Tragedy"を、翌 2012年に作"Ekstasis"を発表。"Tr…

Allen Toussaint "Southern Nights"

今朝、起きがけにピーター・バラカンのウィークエンド・サンシャインを聞いていたら、Allen Toussaint(アラン・トゥーサン)の曲がかかっていました。アルバム"Southern Nights"から"Last Train", "Country John", "Southern Nights"の3曲です。来月来日予…

Flying Lotus "Until The Quiet Comes"

NPR(National Public Radio) First Listen: http://www.npr.org/2012/09/23/161299030/first-listen-flying-lotus-until-the-quiet-comes Pitchfork TV Documentary "Fly First": http://www.youtube.com/watch?v=_dFwW0mLFSs iLOUD, Flying Lotus "Until Th…

A tribute to CAETANO VELOSO

Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローソ)のトリビュート・アルバム。 最初に買ったアルバムは1989年の"Estrangeiro"で、Arto Lindsey(アート・リンゼイ)がプロデューサーだったかな? 当時、リンゼイとPeter Scherer(ピーター・シェラー)のユニットであるAm…

Icebreaker with B. J. Cole "Apollo"

Brian Eno (ブライアン・イーノ), Roger Eno (ロジャー・イーノ), Daniel Lanois (ダニエル・ラノア)による"Apollo"のカバー作品です。朝方の夜が朝に変わるあたりとか、その逆に日が暮れていくときなどに聞くといいかもしれません。An Ending (Ascent) Live…

Paul Motian "Windmills Of Your Mind"

"The Windmills Of Your Mind"はドラマーであるPaul Motian (ポール・モーシャン)の最終作(last recording)になった作品です。Motianといえば、一般的にはBill Evans Trio(ビル・エヴァンズ・トリオ)の初期ドラマーとして知られています。Evans Trioはベー…

John Foxx and Harold Budd "Nighthawks (featuring Ruben Garcia)", "Translucence" and "Drift Music"

ジョン・フォックス(John Foxx)とハロルド・バッド(Harold Budd)による3枚組のアンビエント作品集です。元々は別々に発売されていたのですが、3枚組でかなり割安な値段で販売されていました。この中で2枚目の"Translucence"を良く聞いています。夜、部屋…

Jean=Jacques Beinex "37°2 Le Matin"

ジャン=ジャック・ベネックス監督の「ベティブルー/愛と激情の日々」25周年記念リマスター版を見ました。原題は、「37度2分の朝」でフィリップ・ジアン(Philippe Djian)の同名の小説から取られており、「37度2分」は妊娠している女性の朝の通常の体温を意味…

Alexander Sokurov "Faust"

ロシアの映画監督、アレクサンドル・ソクーロフの新作はゲーテの原作に基づく「ファウスト」で、悪魔メフィストフェレス(この映画では高利貸マウリツィウスに変えられている)に魂を売って、人生をやり直そうとする男の話です。なかなか日程が合わなくて、…

The Durutti Column "Short Stories For Pauline"

"At First Sight""Mirror B""Destroy, She Said"The Durutti Column Official Website: http://www.thedurutticolumn.com/ The Durutti Column My Space: http://www.myspace.com/thedurutticolumnmcr The Durutti Column (Wikipedia): http://en.wikipedia.…

Orquesta Libre-plays standards instrumental version "Can't Help Falling In Love"

RovoやDate Course Pentagon Royal Garden(DCPRG)の初期のメンバーでもあり、並行して多くのバンド、ユニットで八面六臂の活躍するドラマー、芳垣安洋氏率いるオルケスタ・リブレのデビューアルバムがリリースされました。バート・バカラック(Burt Bacharac…

Carlos Niño & Friends "Aquariusssssss"

カルロス・ニーニョ(Carlos Niño) http://en.wikipedia.org/wiki/Carlos_Gabriel_Ni%C3%B1oの新作を購入しました。数か月前にCDを視聴したことがありましたが、後で買おうと思ってそのままになっていました。今回はtnz music records http://www.tanzmusicre…

penguin cafe "a matter of life..."

ペンギン・カフェ・オーケストラ(Penguin Cafe Orchestra, 以下PCO)はサイモン・ジェフス(Simon Jeffs)を中心に結成され、1976年にブライアン・イーノ(Brian Eno)の主宰するオブスキュア(Obscure)より"Music From The Penguin Cafe"をリリース。このファー…

U2, The Beatles "Helter Skelter"

U2 "Helter Skelter""The song Charles Manson stole from The Beatles, we'll steal it back." (U2, Bono)The Beatles "Helter Skelter"

Garbiel Fauré "Requiem"

Garbiel Fauré "Requiem"フォーレのレクイエムは悲愴な死のイメージを喚起するというよりも、むしろその逆で肉体から解放されたことを祝福するかのような曲調であり、教会のミサで使えるような因習的な作品とはかけ離れている。死の恐怖を表現するというより…

Au Revoir Simone "Shadows"

Au Revoir Simone Officiai Site: http://aurevoirsimone.com/ Au Revoir Simone "David Lynch's Darlings": http://www.telegraph.co.uk/culture/music/rockandpopmusic/5393124/David-Lynchs-darlings-Au-Revoir-Simone.html Au Revoir Simone (Wikipedia):…

キツネの嫁入り 「俯瞰せよ、月曜日」 (スキマ産業 vol. 34)

京都を中心に活動するバンド、キツネの嫁入り主催のイベント、スキマ産業の第34回目が大阪梅田のシャングリラで開催されます。 以前、京都のライブハウス、アバンギルドで何度かライブを見たことがあります。ファーストアルバム「いつも通りの世界の終わり」…

John Foxx "Cathedral Oceans"

John Foxx(ジョン・フォックス)のアンビエント作品、"Cathedral Oceans Ⅰ"は1997年に自身のレーベル、Metamatic(メタマティック)から発売された。このアルバムに録音された曲は、実際には1987年頃から断続的に録音・制作された。2003年に第二集をカップリ…

Suzanne Vega "Solitude Standing"

Suzanne Vega(スザンヌ・ヴェガ)の代表作である、"Solitude Standing"が発売されて25年が経ちました。これを記念して"Solitude Standing 25th Anniversary Tour"がこの7月26日、アメリカ、ボストンを皮切りに開始されます。これから秋にかけて、北米、ヨーロ…

Laraaji "Flow Goes the Universe"

ララージを最初に聞いたのは、EGレーベルから出ていた、アンビエントシリーズの第4弾としての"Day of Radiance"だったのではないかと思う。アンビエントのシリーズはあの有名な「空港のための音楽」が第一弾であり、ここから「環境音楽」("ambient music")と…

石橋英子 "Imitation of Life"

石橋英子 with もう死んだ人たち(ジム・オルーク、須藤俊明、山本達久、波多野敦子) の新作は前作と同様にプロデューサーにジム・オルーク(Jim O'Rourke)を迎え、バンド編成で制作された。ドラム、ピアノ、フルートと多くの楽器を操ることのできるミュージシ…

Virginia Astley "Tender"

正式なジャンルの呼称と言えるかどうかは微妙なところですが、現在、ポストクラシカルという括りで多くの作品がリリースされています。生の楽器を中心に据えた、ミニマルで静謐な音楽を指して使われ、クラシックの素養のあるミュージシャンによって作曲・演…

Julianna Barwick "The Magic Place"

ジュリアナ・バーウィック(Julianna Barwick)は自らの声をディレイやループで重ねて、教会音楽的なスタイルの音楽を即興的に演奏することで知られている。アメリカ、ニューヨーク市のブルックリン(Brooklyn)を活動の拠点にし、2006年を皮切りにEP、フルアル…

Sapphire Slows "Animal Dreams"

Sapphire Slows (サファイア・スローズ) 2011年から活動を始め、東京のBig Love Recordsから"Melt"でデビュー。ロスアンジェルス(L.A.)のNot Not Fun Recordsから"True Breath"をリリースし、2012年3月L.A.でライブを行った。広島出身で現在東京に在住。数…