2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

La Vie d'Adele (『アデル、ブルーは熱い色』)

長尺で濃厚なベッドシーンが話題になった映画であったが、見所はそれだけではない。人生の全てにおいて、快楽を肯定することが全面的に押し出されており、それが「食べること」や「愛すること」に対する描写に現れている。キーワードはワイン、パスタ、タバ…

Colin Vallon Trio "Pruga"

ピアニストのColin Vallon (コリン・ヴァロン)を中心とするトリオの新作"Le Vent"が少し前にECMから発売された。2011年発売の前作"Pruga"からの曲を演奏したライブ映像が見つかったので、この記事のタイトルも前作のままである。通常、ジャズのピアノトリオ…

Joy Division "Love Will Tear Us Apart"

昨日はJoy DivisionのIan Curtis (イアン・カーティス)が亡くなってから、34年が経過した。当時のJoy Divisionの残響を、最近のノイズ・インダストリアル系の音の中に聞き取ることができるかもしれない。Ian Curtis [1956年7月15日 - 1980年5月18日] Joy D…

The Breeders "Cannonball"

The BreedersはPixiesのKim Deal(キム・ディール)が結成したバンドで、メンバーを大幅に変更してはいるが、現在も継続して活動している。The Breeders Official Website: http://breedersdigest.net/

Belly, Tanya Donnelly

PixiesのKim Deal(キム・ディール)がサイドプロジェクトとして結成したバンドがThe Breedersで、そのバンドに参加していたのが、Throwing MusesのTanya Donnelly (タニヤ・ドネリー)。Donnellyが中心になって結成したのが、Bellyである"Star","King"の2枚…

Pixies "Indie Cindy"

Pixies (ピクシーズ)の新作"Indie Cindy"はオリジナルメンバーのKim Deal (キム・ディール)が参加しておらず、どうやらバンドを脱退したようで、Frank Black (フランク・ブラック)のソロアルバム的な色彩が強まっているような印象を受ける。バンドサウンドと…

そこのみにて光輝く

「そこのみにて光輝く」をサロンシネマで見た。予告編を見た時には、正直どうかなと思ったのだが、良い意味で裏切られた。明日で広島での公開は終わるので、もう映画館で見る機会はないかもしれないが、できればもう一度見たいという気にさせる映画だった。3…

Howie B "Down with the Dawn"

Bjork (ビョーク)やBrian Eno (ブライアン・イーノ)等との共作やリミックスなどの仕事が知られているHowie Bの新作はベーシックな打ち込みのリズムを中心の曲からマイケル・ナイマンを彷彿とさせるストリングスによるミニマルな曲に至る多彩な楽曲で構成され…

Nina Kraviz Dommune

昨日、偶然Dommuneを見ていたら、画面に目が釘付けになってしまった。クラブDJのプレイというと、実際はあまりDJを見ていなかったりするのだが、Nina Kraviz (ニーナ・クラヴィズ)のクルクルかわる俊敏かつ軽快な動きと、クールな顔つきを見せたかたと思うと…

Miles Whittaker Boiler Room

現在、Andy Stott (アンディ・ストット)と共に来日中のMiles Whittaker (マイルズ・ウィテカー)の昨年ベルリン、ボイラールームでのDJ。WhittakerはDemdike Stare(デムダイク・ステア)のメンバーとしても知られており、つい先日Stottとの共作アルバムMillie…

Todd Terje feat. Bryan Ferry "Johnny and Mary"

Todd Terje (トッド・テリエ)の新作に収録されているのは、Robert Palmer (ロバート・パーマー)の"Johnny and Mary" のカバーであるが、原曲の構成要素は残しつつもそれを見事に換骨脱退(所謂"Re-Make, Re-Make"とでもいうべきか)した全く別の作品に仕上…