Jean=Jacques Beinex "37°2 Le Matin"

ジャン=ジャック・ベネックス監督の「ベティブルー/愛と激情の日々」25周年記念リマスター版を見ました。原題は、「37度2分の朝」でフィリップ・ジアン(Philippe Djian)の同名の小説から取られており、「37度2分」は妊娠している女性の朝の通常の体温を意味しているようです。このタイトルではさすがにわかりにくいと思われたのか、英語タイトルはヒロインの名前を取って、"Betty Blue"となり、日本語タイトルはその片仮名読みに副題を付けたものになっています。映画は1986年にフランスで製作・公開され、日本での公開は翌87年です。
当時、映画館ではなくビデオで見たような気がするのですが、ベティがもともとヒステリックな気性の持主とはいえ、常軌を逸脱した行動に走っていくところが強く記憶されていたためか、この映画全体に対してあまりいい印象を持っていませんでしたね。今回見直していたら、思ったほど暗い感じはなく、明るい色調の映像が多かったせいもあり、楽しく見れたのは意外でした。ガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared)の音楽が要所要所で決まっており、俳優が奏でる音楽(アングラードとダルがピアノを弾くところなど)、見どころがかなりありました。

ベティブルー/愛と激情の日々」公式サイト: http://www.betty-blue.info/