Saint Etienne "Hobart Paving"

セントエティエンヌ http://www.saintetienne.com/は幼馴染の音楽ジャーナリストであるBob Stanley(ボブ・スタンレー)とPete Wiggs(ピート・ウィッグス)の二人により結成。当初はヴォーカリストを固定せず、ファーストアルバム"Foxbase Alpha"では、Moira Lambert(モイラ・ランバート)やDonna Savage(ドナ・サヴェジ)も参加しているが、Sarah Cracknell(サラ・クラックネル)と"Nothing Can Stop Us"のレコーディングをした後、彼女をバンドメンバーとして加えて活動することに決定。以降サラはヴォーカルだけでなく、曲作りにも参加するようになる。60年台、70年台のややレトロな色調の曲とハウス寄りのダンスミュージックを掛け合わせた折衷的な音作りで知られている。トラックメイカー達によるリミックスも多くリリースされており、1996年には2枚組のリミックスアルバム"Casino Classics" http://en.wikipedia.org/wiki/Casino_Classicsが発売された。これは当時良く聞いたアルバムであるが、デラックス盤としてリマスターされたものが再発売される予定らしいので、期待している。驚くべきことは、このアルバムの発売から既に17年も経過しているということ。時の流れの速さに気付いて、思わず愕然としてしまった。

今回紹介するのは、そのアルバムよりも3年前の1993年に発表されたセカンドアルバム"So Tough" http://en.wikipedia.org/wiki/So_Toughに収録された"Hobart Paving"。この曲のタイトルは意味が不明であり、それがずっと気になっていた。数日前に英語版のウィキペディアを見ていたら、Croydon(クロイドン)という町にある建設会社の名称http://www.hobartpaving.co.uk/であると書かれていた。要するに、固有名詞だったわけで、そういうことかと納得することができた。しかし歌詞はところどころシュールで、わかりにくいところがある。例えば、"Hobart Paving, don't you think that it's time, On this platform drizzle in my eyes"とか、"Just like a harpchicordist she moves"など。通常のドラムが中心のビートで構成されている曲ではなく、古典的で優雅な響きを持つ、普遍性のあるスタンダード的なポップソング。このヴァージョンはヴァン・ダイク・パークスがアレンジしたアメリカ盤と日本盤のみであるということに、今調べていて気がついた。どうもUK盤は別ヴァージョンのようだ。

"Hobart Paving" (from "So Tough")

"Sylvie" (from "Good Humour")

"He's On The Phone" with Étienne Daho (Motiv 8 Mix) [Too Young To Die: The Singles Collection]


"Over The Border" (from "Words and Music by Saint Etienne")