Kristin Hersh/Your Ghost from "Hips and Makers"

昨日の続きです。Throwing MusesのKristin Hersh http://en.wikipedia.org/wiki/Kristin_Hershはバンド解散後、ソロアルバム"Hips and Makers"を発表します。その中の一曲"Your Ghost" http://en.wikipedia.org/wiki/Your_GhostはR.E.Mのマイケル・スタイプとのデュエットで、PVもなかなかよくできています。このPVは映像作家マヤ・デレン(Maya Deren) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%B3
http://www.bu.edu/phpbin/archives-cc/app/details.php?id=7652&return=http%3A%2F%2Fwww.bu.edu%2Fphpbin%2Farchives-cc%2Fapp%2Fbrowse.php%3Fletter%3DD%26sort_column%3Dcomposite_name%26sort_direction%3DASC%26per_page%3D10%26offset%3D20%26set_page%3Dnext の"Meshes of Afternoon"(「午後の網目」)に対するオマージュのようですね。

最近のHershは映像を見ると、かなり凄みがあるというか、もう可愛いだけという感じではありませんが、この時期はまだ若く、ちょっと不思議な雰囲気を醸し出していますね。現実の世界から半分幽体離脱しているとでもいったらいいのでしょうか。現実と虚構、こちら側と向こう側で分裂しているかのような。

バンドメイトであったタニヤ・ドネリーとは高校の時に親友で、ハーシュの離婚した母親がドネリーの父親と結婚したので、血は繋がってはいませんが、一応姉妹ということになったわけです。ドネリーはハーシュに比べると、かなり健康的というか、地に足がついている感じがします。Belly http://en.wikipedia.org/wiki/Belly_(band)には内省的なところはあまり感じられないし、メインストリームのロックからは少し外れているしれませんが、徹底的に表現を突き詰めていくというよりも、もう少しリラックスして楽しみながら活動しているように思えました。ちなみにずいぶん昔になりますが、Bellyのライブに行ったことがあります。悪くはなかったのですが、あまりこれといって強い印象は残っていません。ハーシュの方が表現に深みがあるというと、抗しがたい魅力がありますね。あまり開放的な音楽ではないので、聞き続けるのがつらくなることもあり、最近はほとんごきくことがなくなり、音楽活動についてもフォローしていませんでした。"Rat Girl" (Penguin Books) http://www.guardian.co.uk/music/2011/jan/16/kristin-hersh-paradoxical-undressing-reviewという本も出版したことではあるし、もう少しじっくり聞いてみようと思っています。

Hershのソロ作、"Hips and Makers"は今月中にアナログ盤が発売される予定です。

Your Ghost(from "Hips and Makers")

Echo (from "Sky Motel")

Waves of Mutilation (Pixies http://en.wikipedia.org/wiki/Pixies_discographyのカバー曲で、セカンドアルバム"Doolittle"から。)

Sundrops (ソロのライブ、"Hips and Makers"の曲です。)

Bright Yellow Gun (Throwing Musesのアルバム、"University"からの曲です。これはわりと最近のライブで再結成されたMusesの演奏です。残念ながら、オリジナルメンバーのタニヤ・ドネリーは参加していないようですが。)