daniel lanois/here is what is

ダニエル・ラノアhttp://www.daniellanois.com/red-floor-recordsが来日していたようです。

ライブの評判も良く、東京ビルボードの客席には著名なミュージシャンの姿も多く見られたとか。演奏そのものはシンプルで、意外に「熱い」演奏だったようです。私は後から知ったのですが、地方に住んでいるなかなか都心に足を運ぶわけにもいきません。残念ですが仕方ないですね。今朝、FM放送のミュージックサンシャインでピーター・バラカンさんがライブの話をしていました。ラジオでかけていたのは"The Maker"で、ファーストアルバムのAcadie (1989)に収録されている曲です。ブライアン・イーノが参加しており、曲によってはU2リズムセクションの二人や、ロジャー・イーノ、ネヴィルブラザーズのメンバーも加わっています。2005年にリイシュー盤も発売されています。

エミルー・ハリスhttp://www.emmylouharris.com/index.htmlが歌っているもの、それからラノア本人によるライブ演奏の"The Maker"です。

今日のタイトルは2008年に出た、ラノアのドキュメンタリーのサントラ盤から取りました。ブライアン・イーノとの会話が入っていて、イーノが"...how beautiful things grow out of shit.....Things come out of nothing. Things evolve out of nothing. Tiny seed in the right situation turns into the most beautiful forest. And the most promising seed in the wrong situation turns into nothing... I could start something." 「このドキュメンタリーで重要なことは、汚いものから、素晴らしく美しいものが生まれるということなんだ。.....芸術作品は無から生まれるんだ。それは無から進化してくる。環境が整っていさえすれば、ほんのちっぽけな種から、もっとも美しい森が誕生する。しかし環境が悪ければ、将来を約束された種からは何も生まれない。.......私は将来が約束されていないところから始めたが、何かを始めることができた。」と言っています。面倒なので端折りましたが、ポイントはThings come out of nothing / I could start somethingの対比で語られている部分じゃないかと思います。要するに、「何もないところから始めたが、何かを成し遂げることができた」というところではないかと。

ラノアがEmmylou Harrisのために書いた"Where Will I Be"です。これは当初、Harrisのアルバム、Wrecklng Ball(1995)に入っていましたが、here is what isにはラノアのバージョンで収録されています。このライブはハリスが歌っていますが、ラノアもギターで参加しています。