Antonio Loureiro

Antonio Loureiro(アントニオ・ロウレイロ)はミナス新世代の最近、最も注目されている音楽家の一人。大学で打楽器を学び、ヴィブラフォンマリンバ等の演奏を得意とするが、歌も歌えばピアノやギターの演奏にも長けている。月刊『ラティーナ』11月号の菊地成孔との対談では、ジョアン・ジルベルトアントニオ・カルロス・ジョビンからの直積的な影響は受けていないと語っており、これらボサノヴァの巨人たちの呪縛からは自由であり、そこに縛られてはいない。

9月に岡山の蔭涼寺でのライブでは、ソロで本人のピアノと歌を中心に演奏が行われた。型にはまらない柔軟で自由な音楽で、陳腐な定形化に陥ることはない。基本は打楽器奏者ということもあるのだろうが、ピアノと歌だけで、新しい可能性が聞き取れるような演奏を繰り広げた。おかげで、ライブ終了後には、爽やかでかつ軽快な足取りで会場を去ることができた。

現在までに3枚のアルバムが出ており、スタジオ盤としては最新作となる2012年発売の"So"は絶対に聞いておくべき。

"Antonio Loureiro" (2011)
"So" (2012)
"In Tokyo" (2014) + 鈴木正人芳垣安洋、佐藤芳明

Antonio Loureiro (Facebook): https://www.facebook.com/antonioloureirooficial/