Frankie Rose/Interstellar

Frankie Roseはの2枚目のソロアルバムは、アルバムタイトルが示しているようにスペーシーな、ある種宇宙的なサウンドに仕上がっています。現在ブルックリン在住のローズは元々ドラマーで、Vivian Girls, Crytal Stilts, Dum Dum Girlsにと在籍し,Frankie Rose and the Outsのタイトルでファーストアルバムをリリースしました。

今回のアルバムはPitchforkでも今年度のベストニューミュージックhttp://pitchfork.com/reviews/albums/16304-frankie-rose-interstellar/に選ばれ、高い評価を得ています。チルウェイヴにも似たドリーミーな感触のアルバムで、地に足がついた(down to earth)というよりも地面から少し浮き上がって、宙にふわふわ漂っているような心地よさが感じられます。アメリカでガレージバンド的なところから初めて、このような音に辿り着くということは少し前まではあまり考えられなかったように思われます。

jukebox-juryのインタビューhttp://www.emusic.com/listen/#/music-news/interview/jukebox-jury/jukebox-jury-frankie-rose/では影響を受けてよく聞いていたのはThe SmithsThe Cure、Bauhausだと答えていて、これはありがちです。今回のソロアルバムを作り始めて、一枚目と同じようなものは作りたくなかったため、シンセの達人が必要だと思い、Le Chevというプロデューサーに巡り合い、お互いに影響を受けあいながら制作を進めていったようです。Le ChevはRoseにSalt'n Pepaのビデオを見せたりするような人で、ドラムとヴォーカルをできるだけ大きい音で録るというポップミュージックの考えを取り入れたと言っています。Ridley ScottのBladerunner(ブレ―ドランナー)やTerry GilliumのBrazil(ブラジル)などのSF映画に影響を受けていて、映像的な音楽を作りたいと思っていたそうです。Soundcloudの「このアルバムはAvaterの最高のサウンドトラックである」というコメントに「そうよ。まったくそのとおり」と答えていますね。

他のインタビューをいくつか貼り付けておきます。
http://msdramatica.com/tag/crystal-stilts/
http://pitchfork.com/news/45159-listen-frankie-rose-night-swim/

See you at somewhere on the interstellar highway!