Paris, Texas

先日「夢の涯までも」のサントラに触れたので、ついでにParis, Texas (パリス、テキサス)
http://www.wim-wenders.com/movies/movies_spec/paristexas/paris_texas.htmについて書くことにします。英語読みではParisはパリスですが、邦題は「バリ、テキサス」になっていました。この映画はもともとはSam SheperdのMotel Chroniclesから着想を得ていますが、実際にParisという町はテキサス州に存在します。アメリカにはヨーロッパから多くの移民が入ってきており、あちこちでヨーロッパの都市の名前をつけたようで、大体田舎だったりしますが、興味のある人は地図で確認してみてください。

この映画は主人公のトラヴィスハリー・ディーン・スタントン)が失踪した妻(ナスターシャ・キンスキー)を幼い息子と一緒に探しに行くという話で、砂漠を一人で歩いているトラヴィスが行き倒れになるところから映画は始まります。トラヴィスの身元を確認したところ、弟(ディーン・ストックウェル)がいることがわかり、弟は彼をロスアンジェルスの自宅へ連れて帰ります。弟夫妻(妻はフランス人)はトラヴィスの息子を引き取って育てており、トラヴィスと彼の息子はここで再会します。二人は失踪した妻(息子にとっては母親ですが)を探しに旅に出る...結末はDVDか何かで見て確認してみてください。

撮影はロビー・ミュラー、音楽はライ・クーダーです。ロードムービーの傑作ですね。公開は1985年、今から27年前になります。随分前に閉館になりましたが、新天地公園の前の確かOS東劇だったように思うのですが、そこで見たような気がします。今はパチンコ屋になっていますね。このあたりの記憶はひょっとしたら間違っているかもしれません。

実際どんなものか、見てみましょう。ライ・クーダーの音楽もアップしておきます。印象に残る場面を挙げるときりがありませんが、一つ肝心なことを書いておきましょう。トラヴィスと妻、息子の3人が同時に揃ってスクリーンに現れることはなく、必ずどちらか二人の組み合わせになっています。なぜそうなっているのかということは、それぞれ考えてみてください。