Andy Stott "Luxury Problems"

英国マンチェスターエレクトロニカのレーベル, Modern Love (モダンラヴ)に所属するAndy Stott (アンディ・ストット)の新作, "Luxury Problems"を発表した。今回は8曲中5曲でAndy Stottのピアノの先生であったAlison Skidmore (アリソン・スキッドモア)がヴォーカルで参加している。一曲目"Numb"冒頭は"Touch..."というSkidmoreの声の囁きで始まり,これが何度が催眠的なループにより繰り返され,声で愛撫されているようなエロティックな雰囲気を醸し出す。ドラムのビートなどにアフリカの音楽の影響が見て取れるが,このアルバムではそれにヴォーカルが加わることにより,奇妙な心地良さを感じさせる作品に仕上がっている。既にCDは発売元のKompactのウェブサイトでは品切れになっていますが,ショップではまだ買えるようなので興味のある人は探してみてください。これは間違いなく今年のエレクトロニカの最高傑作の一つであり,このあたりの音楽が現在の最先端(cutting-edge)ではないかと思います。